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国家権力の反乱 [書評]

グレーゾーン金利の廃止、過払い金返還請求の2つがいかに
間違えているかが書かれている本です。

グレーゾーン金利って、最近マスコミとかでも取り上げられていましたが、
この本を読むまでは違法だとばっかり思っていました。実際には全く
違法性がなく、それも過去に国会答弁で合法と認められていたものだそうです。

また過払い金返還請求も、本来であれば請求できるはずのない金利の
返還請求で、今までは法律で許されていた金利が新貸金業法で禁止と
なったから、過去に遡って禁止となった金利分が無効だから返せという
議論です。こんな話、他では聞いたこと無いです。
これもこの本で書かれなければ、何が間違っているか知らずに一生を過ごして
しまったかも。

著者が言っているのは、多重債務者を救う為にグレーゾーン金利を
廃止しても全くの無駄で、多重債務をする人は金利がどうであれ
多重債務する(ATMでお金を借りて、その足でパチンコ屋に直行する
ような人々)人たちで、そうでない人たちにとってグレーゾーン金利の
廃止は利益にならないということでした。結局、このグレーゾーン金利
廃止により不利益を被る消費者金融業界がどんどん市場から撤退し
最終的にお金を貸してくれるところがなくなるのを危惧していました。

そもそも、新しい貸金業法で上限金利20%と決まりましたが、欧米では
最低でも30%、カナダは60%、イギリスにいたっては上限なしだそうです。
その金利差から考えて、如何に日本の法律が異質かわかると思います。

日本って変な国。。。


国家権力の反乱―新貸金業法は闇金を利するだけではないか

国家権力の反乱―新貸金業法は闇金を利するだけではないか

  • 作者: 小林 節
  • 出版社/メーカー: 日新報道
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本



タグ:貸金業法
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