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最後の国産旅客機 YS-11の悲劇 [書評]

YS-11って名前は知っていましたが、詳しい事は
この本で初めて知りました。太平洋戦争後、製造を
禁じられていた航空機の開発が許可され、そこから
民間輸送機(この本では旅客機をこう呼んでいました)の
設計、開発、製造、販売と話は続いていきます。
で、半分も読まないうちにYS-11の製造が中止され、
製造会社として設立された日航製という会社は解散
してしまい、ほへ?と思いました。その後、日本では
民間輸送機の開発は二度と行われませんでした。

その後、数十ページはYS-11プロジェクトがどのように、
そして何故失敗したかを延々と書かれています。

最後の方になって、もう一度、日航製と日本の
航空会社が力をあわせてYS-11をより良い飛行機に
しようと頑張った話がでてきます。その努力の甲斐あり、
定時出発率はハイテク機よりも高かったそうです。
日本の空を日本の飛行機で飛ぶ、という事がどんなに
すごい事なのか、少しだけ分かった気がします。
今自分が働いている業界もアメリカの巨大企業の
独占状態で、日本のメーカーは日本の中でだけ
ひっそりと頑張っているので、すごく共感してしまい、
「日本のインターネットは日本のルータで」を目指して
頑張ろうと思いました。

最後の国産旅客機YS‐11の悲劇

最後の国産旅客機YS‐11の悲劇

  • 作者: 前間 孝則
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 単行本


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ミトコンドリアと生きる [書評]

この本の著者は「パラサイト・イブ」を書いた人です。
だからかは分かりませんが、とても面白い本です。

ミトコンドリアって高校とかで習った時は「細胞の中の
一組織」って感じでしたが、この本を読むとミトコンドリアって
細胞の中のきわめて重要な組織なんだなって分かりました。

今まで読んでて一番インパクトがあったのは、
ミトコンドリアで生成されるATP(アデノシン三リン酸)は
一日に40kgもあり、しかもその大半は生成後1分
以内に消費されるという事です。
ATPは生物のエネルギー源だそうですが、それにしても
人の体重の半分以上ものATPが一日の間に
生成されて消費されているという事にびっくりしました。

ミトコンドリアDNAの話も面白かったです。
ミトコンドリアDNAの変異具合を比較する事で人類の
進化の流れを調べる、という話は聞いた事がありましたが、
ミトコンドリアDNAは細胞核にあるDNAとは独立し、
ミトコンドリアの中に存在しているとは知りませんでした。
らせん構造はあるものの、細胞核DNAと異なり
リング状になっていて、塩基数も16000程度と
核DNAの100分の一くらい。その代わり、
核DNAのほとんどがゴミ情報なのに対し、
ミトコンドリアDNAはほとんどが意味のあるものに
なっているとのこと。その中でも意味のない部分、
つまりそこが違っていても細胞の機能に影響しない
部分、を人類進化の研究で使っているんだそうです。

さらに読み進んでいくと、ミトコンドリアはどうやら細胞の
生死も司っているとの話がでてきました。仕組みがとても
詳しく書いてありましたが、よく分かりませんでした...。

ミトコンドリアとは直接関係ないですが、生物の寿命に
ついて書かれているところがあったのですが、「同じ体重だと
寿命も同じ?」という説が正しくない例でハツカネズミと鳩が
比較されていました。で、ハツカネズミの寿命は4年、
鳩はなんと35年!鳩の寿命の長さに驚きました。
駅のホームとかで見かける鳩って、30年前から住んでるのか?
と思い、なんかすごいなーと思いました。
鳩に限らず鳥類は体重に対して寿命が長いんだそうです。
そのあたりはミトコンドリアと関係があるそうです。

この本読んだら、パラサイト・イブが読みたくなりました。

関係ないですが、パラサイト・イブの話を聞くと
バイオハザード3も観に行かなきゃと思ったりも
します。

ミトコンドリアと生きる (角川oneテーマ21 (C-2))

ミトコンドリアと生きる (角川oneテーマ21 (C-2))

  • 作者: 瀬名 秀明, 太田 成男
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2000/12/01
  • メディア: 新書


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Master of the Game [書評]

実際に読んだのはイングリッシュアドベンチャーのもの
なので、原書に比べたら相当やさしい英語でかかれてたと思う。
だけど、それでも分からない単語が多数あり、想像で
分からないところを補いながらなんとか読破。
なんとか2週間ほどで読み終わったものの、英語力の
なさの為、なぞ多数。
「主人公は何故死んじゃったの?」とか「突然主人公が
変わったけどなんで?」とかいう本質的な部分が分から
なくて読んだんだか読んでないんだかって感じ。
後半のだらだら間は「おしん」の後半のおしんがばあさんに
なってからのあの感じで、あんまり面白くなかった。
英語がもうちょっと読めれば面白いのかもしれないけど。

Master of the Game

Master of the Game

  • 作者: Sidney Sheldon
  • 出版社/メーカー: Warner Books
  • 発売日: 1988/09
  • メディア: マスマーケット


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