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虚妄の成果主義 [書評]

この不況の折、会社の経営者の皆様には是非これを読んで
いただきたいと思いました。最近テレビでも「景気が悪くなったから
解雇」みたいな軽いノリで従業員を解雇する企業が多々報道されて
いますが、そういうのは駄目という事が書いてある本です。

著者は日本型年功制がとても大事だと書いてました。日本型年功制とは
・仕事の成果には新しい仕事に報いる
・給料はみなが生活に困らない程度で年齢によってだいたいみんな一緒
というところだそうです。結局従業員が仕事に集中できる環境を提供できる
のが日本型年功制の良いところだそうです。
確かに一時期盛んに導入された成果主義だと、基準は不明ですが何か
頑張ると給料が増えて、結果がでなければ給料が減って、景気が悪く
なれば解雇、みたいな。そんな制度じゃ心置きなく働けないですよね。

著者はまた正社員として雇用する事の重要性を述べていました。確かに
正社員として雇った人が成長していくと言う事は会社も成長しているって
事ですから。最近多い「コストが安く済むから派遣」みたいな風潮って
どうなのかなって思います。確かに教育の手間は省けるのかもしれませんが、
たとえ仕事の成果という結果は出たとしても、その成果を出せる人材の育成は
0ですから、会社としての将来には±0、むしろマーイぐらいな気がします。

最近アメリカのBIG3が従業員を大量に解雇するとか言って話題になってますが、
この本を読んだ後だと「やっぱりアメリカ式の成果主義って駄目なんじゃないかな」って
思うようになりました。


虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ

虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ

  • 作者: 高橋 伸夫
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本



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